冷静すぎる自分
本日の仕事先。
息子が救急搬送された病院。
今日は休診日。
そっと息子がこの世との別れの宣告を受けた場所をカメラに納めた。
この仕事につき、2回目の訪問。
出来るならば足を踏み入れたくない。
自ら上司に『行きたくないんです。息子の最期を見届けた場所なんで。』と言いたい。
同僚に、『どこでも行きますから、あの病院だけはやめて下さい。』と言いたい。
しかし、言えない自分がいる。
それに猛烈に腹がたつ自分がいる。
あの場所が、私を奈落の底に突き落とした場所。
『どうぞ』と呼ばれて、変わり果てた息子に対面させた場所。
泣きたくても、息子の苦しんだ顔を見た場所。
冷静に
冷静に、気が触れず騒がず、まるで他人事のように息子を見た場所。
息子に「苦しかったやろうに」と声をかけた場所。
一年経って、冷静に写真に納める自分。
何だか、冷静だ。
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