ただ、抱きしめたかった
今日は仕事を休んだので、息子の墓参りに行きました。
納骨堂の中の個別の祭壇。
上が仏壇になっていて、下が納骨場所。
仏壇を開けたら、みかんが2つとお菓子がありました。
元姑が供えたものです。
それを片方の器に移し、もう片方に息子の好きなお菓子を供えました。
下の納骨場所に目が行きました。
鍵は元姑が持っているので開けれません。
こんなに目の前にいるのに。
姿は骨でも息子がいるのに。
抱きしめることが出来ない現実。
私が離婚さえしなければ、あの苦しさを乗り越えれていたならば、抱きしめられたであろう息子。
私は実母の墓参りをしません。
しませんと言うより、母の死を認めたくなくて言っていません。
亡くなって11年経つのに親不孝しています。
息子の墓参りも本当はしたくない気持ちがあります。母同様に認めたくないから。
でも、今日は1人で行きました。
これからの仕事を踏ん張る為に息子の力をもらいたかった。
息子に、「母さんファイト!」って言ってもらいたかった。
親のくせに情け無い話ですが、形は違えど息子を抱きしめたかった。
しかし現実は固く閉ざした扉を、息子の名前を呼びながら供えた場所に手を当てて摩るしか出来なかった。
幸輝って、息子の名前を呼びながら。
ただ摩るしか出来なかった。
いつか抱きしめたい。
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