昨日、娘の中学の文化祭。

にいちゃん、あんたの妹はソーラン節を格好良く、キレのある動きで踊っていたよ。

見たよね、そちらから。

格好良かったやろ。

母さんは今日、仕事は休みを取ってたんだ。

なんとなく、気持ちが進まなくてね。

だけどね、にいちゃん。

昨日の娘、つまりにいちゃんの妹の踊ってる姿を見てね…母さんも踏ん張りがまた必要だなって思ったよ。

なんやかんやと愚痴りながらも、あれだけの踊りをやり遂げた、妹は偉いよね。

にいちゃん心配してたやろ。自分が自殺することで妹がどうなるかって。

少しだけでも、あのソーラン節を踊る妹を見て安心したかい？

まだまだ悩んでることは山ほどあるけど、それでも前に進む妹を見て、にいちゃん誇らしくなれたやろ。

そちらで妹自慢してやな、にいちゃん。

こっちでは、母さんがにいちゃんを誇らしく思い自慢するからね。

にいちゃんはいなくなっても、母さんの自慢の息子だからね。