幸せに輝け

2016.1.14(木曜)愛する息子は『親の意向だから』と言って自死を選びました。
生きるとはなんなんでしょうか?

ささくれからの幸せ

今月から出来た、右手中指のささくれが酷い。

剥くと血が出るのは当たり前だが、剥いてしまう。


この指のささくれが、実は息子と一緒。

息子もささくれが酷く、「俺ってビタミン不足なんかいっ😊」って言っていた。


「剥いたら血が出るし、あとあと痛いで」


「剥いでしまうんよねぇ〜」

よく交わしたな、兄ちゃん。


でももっと酷いのは口角が切れるんよね。たまにヘルペスが出来たり…。

口角が切れやすくて、その時も「ビタミン不足か?」って言ってたよね。


あまりにも酷いから、母さん薬用リップを買い渡してさぁ。

でも無くすんだよね、兄ちゃん。

亡くなる前…ほんの数日前に、ニベアのリッチタイプのリップクリームを渡したんだけど、あれも無くしてたね。


葬儀の日、娘と棺に入れようと買いに行った。

「兄ちゃん、あっちでカサカサ唇じゃ辛いよね。」って。大好きな鶏肉入りの鍋を食べる時も、猫舌プラス口角切れで大変やったしね。


眠る兄ちゃんの唇にリップを塗って、棺に入れようとした瞬間、母さんは入れれなかったんだ。


おかしいかも知れないが、消えてしまう兄ちゃんに触れたリップを、いつまでもそばに置きたくて。


今は棺に入れれなかったメガネと一緒に、元旦那の家の仏壇にあるから、実際は身近には無いんだけどね。あちらに行けば見えるから。


ささくれが、いろんな思い出を甦らせてくれるもんだね。痛いけど…これも何だか兄ちゃんを感じれて幸せだよ。