ささくれからの幸せ
今月から出来た、右手中指のささくれが酷い。
剥くと血が出るのは当たり前だが、剥いてしまう。
この指のささくれが、実は息子と一緒。
息子もささくれが酷く、「俺ってビタミン不足なんかいっ😊」って言っていた。
「剥いたら血が出るし、あとあと痛いで」
「剥いでしまうんよねぇ〜」
よく交わしたな、兄ちゃん。
でももっと酷いのは口角が切れるんよね。たまにヘルペスが出来たり…。
口角が切れやすくて、その時も「ビタミン不足か?」って言ってたよね。
あまりにも酷いから、母さん薬用リップを買い渡してさぁ。
でも無くすんだよね、兄ちゃん。
亡くなる前…ほんの数日前に、ニベアのリッチタイプのリップクリームを渡したんだけど、あれも無くしてたね。
葬儀の日、娘と棺に入れようと買いに行った。
「兄ちゃん、あっちでカサカサ唇じゃ辛いよね。」って。大好きな鶏肉入りの鍋を食べる時も、猫舌プラス口角切れで大変やったしね。
眠る兄ちゃんの唇にリップを塗って、棺に入れようとした瞬間、母さんは入れれなかったんだ。
おかしいかも知れないが、消えてしまう兄ちゃんに触れたリップを、いつまでもそばに置きたくて。
今は棺に入れれなかったメガネと一緒に、元旦那の家の仏壇にあるから、実際は身近には無いんだけどね。あちらに行けば見えるから。
ささくれが、いろんな思い出を甦らせてくれるもんだね。痛いけど…これも何だか兄ちゃんを感じれて幸せだよ。
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