割かれる気持ち
出勤中、車から山が見える交差点で信号待ちしてたら、突然息子の最期が浮かんだ。
死ぬ直前のツイートに、「温泉が吹き出るようになってる」と書いてた。
温泉が吹き出るように、頭の中が、身体の血がガァーと音を立てて熱くなったんかなぁ。
信号待ちの、ほんの2分くらいだと思うんだけど、母さんも身体の中が熱くなり、息がしにくい状態になったよ。最近、かなりの頻度で浮かぶ。
前の車が霞み出して、涙が流れていることに気づいたんだ。当然最期は見てないから、想像しかないんだけどね。想像しかないんだけど、多分、こんな感じに熱かったんじゃないかな。苦しかったんじゃないかな、兄ちゃん。
泣くのを止めて運転し、会社に着いたらいつもの自分がいた。いつもの自分が仕事をし、同僚と雑談もした。
信号待ちの自分、仕事をする自分。
本当の母さんはどっちかな。
どちらかに染まりたいんだ、兄ちゃん。
自分が2つに割かれそうになるんだ。割かれて別の自分が生まれそうだよ。
でも、どちらかに染まると兄ちゃんが母さんの中からも消えそうなんだ。こうやって苦しんで生きるのが良いのかな。実はこれが幸せな生き方なのかな。
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