生きてるだけで良い
昨日、仕事が終わり携帯を見たら、兄からの着信。何かあったか?と思い、掛け直したら「最近、連絡してなかったから元気かなぁと思ってな。」と。
兄の次男は息子と同級生。
大学を受験し、行き先が決まったらしい。
「金がかかる。地元やないから。」
「大変やろ。でも、長男は卒業出来たんやろ。」「出来たんやけどな、就職してない。」
卒業は出来たが、ギリギリだったようで就活してなかったようだ。
「地元に帰って、俺の知り合いの所に就職させれるが、あいつには無理。」
のんびり屋で良い子だと思うが…。
次男にこれからお金がかかるから、出来れば地元に帰ってくれるだけでも助かるが、帰らない。じゃあ、どうするんだと聞けばバイトして生活を…と言い、昨日決まったバイトがスーパーのバイト。時給765円。
「お前、どう思う?1日6,000円くらいやで。絶対に生活足りんやろ。次男の分と合わせた仕送りを考えたら…兄ちゃん、どれだけ働く?少しは親のこと考えんか?」
「兄ちゃん、確かに考えろとは思うけどな、生きてるだけ良いんやで。」
そう、生きてるだけ良い。悩めるだけ幸せなんよ。
「お前、大丈夫か?落ち込んでないか?」
「落ち込んでも仕方ないやろ。辛くない訳はないし、考えんか?って聞かれたら考えるよ。友達が、子供の巣立ちの準備が云々とラインに書いてると羨ましいけど、戻らないからね。」
戻らないからね、2年前に誘拐されて戻った中学生のニュースのようにはね。
「兄ちゃん、GWには墓参りに行くからな。身体には気をつけろよ。気にしてるんやからな。」
そう言って携帯を切った。
帰り道の原付の運転は危なかった。涙での夜道は揺らぎっぱなしだったから。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。