幸せに輝け

2016.1.14(木曜)愛する息子は『親の意向だから』と言って自死を選びました。
生きるとはなんなんでしょうか?

ごめんな、兄ちゃん。

今日、バイクのタイヤに釘が刺さってるのを見つけた。


あらま、たいへんや


幼馴染の店に修理に行った。


世間話しながら、修理してもらう。

幼馴染の奥さんも、店に出てきてたから一緒に話す。


自然と子供の話になった。


「うちの娘は、私立高校目指してるんよ。」

「もう受験生かぁ。そっかぁ、うちより1つ下やからな。」

「勉強せんけどなぁ。期末の社会は44点らしいわ。」

「まぁ、まだ構わないよ。まだ間に合う。で、兄ちゃんはどう?何処に行った?」


「兄ちゃん?」

そう言って、私は次の言葉が出なかった。

時間にしたら、数秒の無言状態から次に出たのは…遠くに行っただった。


「遠く?」

そう来るよね。私でも遠く?って切り返すなぁ。


そのあと、私は指を天に向けた。


「嘘やろ?上って何や?」

「上って上よ。自ら幕を引かれましたよ、1月に。」

「いやいや嘘やろ。」

「明るいから嘘ついてるように見えるやろ?本当やって。」


人は強烈な事を聞くと、無表情になるんだと知りました。


まぁ、逆でもなるかな。と思い、「ごめんな。驚かせたやろ。これ誰にも話してないんよ。話して変に兄ちゃんが扱われるのは嫌やから。やったら、俺にも言うな‼︎って話やな。でも、あんたとは家族絡みで深い付き合いやから話してしまった。あんまり気にしないでな。」


そう言うのが精一杯の私の強がり。


家族絡みで深い付き合いであっても、気持ちを巻きこんだらいかんと、少し強がってみた。


帰り間際に、兄ちゃんは病気で急死ってことにしてるから頼むなって、嫌な頼みごとしてしまった。


今日の大反省やな、母さん。

兄ちゃんは決めて旅立ったのになぁ。母さん、自分の身を守ってしまったんやな。

兄ちゃんの死に、変な尾ひれがついて広まるのを防いでるようで、実は母さんが身を守るだけになったな。


最期まで隠し通すべきなんやろうけど、中途半端に我が身を守り、兄ちゃんを傷つけたんやな。


あかんなぁ、母さん。

兄ちゃんを守らないかんのに。

ごめんな、兄ちゃん。反省してます。