仕事初め。

あけましておめでとう

あけましておめでとう

飛び交う新年の挨拶。

朝礼にて。

◯◯さんのお父様が1日に亡くなりましたが家族葬とのことで弔電、香典は辞退しますとのことです。

「櫻雅ちゃん、ごめんね知らなくて。」

前の席の同僚（62歳）に声をかけられた。

「いやいや、私ではなくて△△さん（下の名前）です。私の父はまだ生きてます。」

「あっ、違った。ごめんね。」

すかさず横の席の同僚（52歳）が言う。

「まだなんて言ったらダメよ。」

すみません。そうですね。

私は謝る。

朝から、イラつく。

名字が一緒でも、今日葬式の娘が仕事に来るか？

まだ生きてますの何が悪い。

まだ生きてますって言えるのは、実はいいことなんだぞ。

生きてるんだからな。

なぁんて腹黒く思ったんだが、にいちゃんはどう思う？

「母さんらしい、返事やな。」

そう思わないかい。