浮かぶ顔
娘と買い物に行く車中での会話で、娘が「兄ちゃんが父さんに対してバレないように笑う顔が浮かぶんよねぇ」と言いました。
良いことだ。
笑顔の兄ちゃんが浮かぶのは。
母さんは、あの日の救急病院で対面した苦しそうな顔が浮かぶ。
少し舌を出し、半開きの瞳。
直ぐに舌を口の中に戻した、あの瞬間。
「苦しかったやろうに」と声を掛けた瞬間。
あの日が昨日のように浮かぶのは、まだ息子の死を受け入れれてないのだろうか?
「兄ちゃんは、上手く顔を背けて笑うからなぁ〜」と、娘と明るく会話を交わした。
毎日、出来るだけ笑うようにして。
毎日、出来るだけ息子を思い出すようにして。
毎日 毎日 頑張って生きている。
「次の日曜は中学最後の体育祭やけん、頑張らないかんな。」
「そうよ、最後やけんな。でも、雨で延期延期で無くなったら面白いんやけど(笑)」
「それはないな(笑)」
それは、無いよな兄ちゃん。
晴れにしてやってな。リレーに出るらしいから。
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