ハッとさせるならば、君の声で
休憩中の日差しが、夏になりました。
まだ梅雨明けはしていませんが、暑さ厳しい夏が近づいてきているのは間違いないです。
あれから半年。
娘いわく、「人生で1番有り得ない日」から半年。
寒いはずなのに、寒くてたまらないはずの1月だったのに…身体の中の全てが煮えたぎるくらい熱かった、息子を亡くした日。
昨日の18時過ぎ。
書類を作りながら、幻聴が聞こえた。
「母さん…兄ちゃんが自殺した。」
幻聴ではないか…あれは幻ではないから。現実だから。
複聴?そんな言葉はないな。なんて表現すべきだろう。表現が出来ないが、あの娘の悲しい声が聞こえた。
俯いてキーボードを見つめながら、周りの人たちの会話が耳に流れ込む中で、なぜあの言葉だけが、スーッと耳に入り込んだのだろうか?
あの冬を忘れないようにと、自分を戒めるかのように聞こえた。
忘れないよ、兄ちゃん。
忘れられるはずないよ、兄ちゃん。
書類に煮詰まってたから、わざと兄ちゃんが現実に引き戻すために聞かせたのかな。
兄ちゃんの声だと、母さん泣くからね。
でもこれからは、汗も涙も早く乾くんだよ、兄ちゃん。
兄ちゃんの声でハッとさせてよね。
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