how to〜
ある利用者さんが言いました。
「勉強しよるかな?」と。
私が昭和8年生まれの利用者さんに、「昭和8年生まれって幾つになるんですかね?」と、わざと分かっていないように聞いた時に、利用者さんは「1933年生まれよ、勉強してたら分かるやろ。歴史は習ったか?満州事変が起きた年やで」と言われました。
「すみません。1933年に満州事変が起きたのかは知らなかったです。」
「知らない、忘れた言うのは勉強してないからやで。で、あんたは毎日どんな勉強しよるかな?」
毎日どんな勉強??
「会社から試験を受けるように言われているので、一般常識問題を…」
「一般常識問題って、どういうのが一般常識なん?」
一般常識かぁ。
感じの読みから、PTSDの意味とか、ことわざとか…
しどろもどろな私に、「一般常識問題よりも、人格形成が大切よ。」
そう言って利用者さんは、話し始めた。
悪いことはしてはダメですって、誰しも分かっているが、その悪いことを分かっているのにする輩がいる。
していいこと、いけないことを理解して実行出来るかが大切だと。
勉強なんて何歳になってもできるが、人格形成は簡単には出来ない。頭が良いから人格も良いってのは「稀」だと。
改めて考えてみた。
私は自分を置いて息子に「勉強しよるかな?レポートしよるかな?」と言っていたのは、間違いだったのではなかったか?
いや、レポートは通信教育を受けると息子が決めた時点で当然だ。
しかし、息子は私に「高卒の資格は要るよ。」と言って、高卒資格を取るのを勧めた。息子は本当は嫌だったかも知れない。
でも…
親ならば、先を見据え言ってしまう。だって先に親は死ぬから。いつまでも私が養える訳ではないから。
1人で生きて行くためには働かなくてはならないから、だから…だから…なんだけど。
勉強よりも人格形成
人格形成よりも「命の大切さ」
生きる、生きていけることを教えるべきだったかも知れない。
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