幸せに輝け

2016.1.14(木曜)愛する息子は『親の意向だから』と言って自死を選びました。
生きるとはなんなんでしょうか?

幸せの嘘

今日、長く伸びた髪を切った。


頭が軽い。

首筋が、スースーする。


何か憑き物が落ちた感じ…がする。


何が憑いてたと言うのか分からないが。

なんとなくそんな感じ。


カットしに行った店に、息子のひとつ上のミニバス時代の先輩母が働いている。


1000円カットだから、順番次第だから当たるか当たらないかは定かではないが、今日は運良く担当にならなかった。


カットし終えて、軽くドライヤーで乾かしてもらっていたら、声を掛けられた。


「ぼんは、どうしよる?」



どうもしてません。あちらで過ごしてますが何か?


胸の中では、こう呟く。


しかし口からは「県外に出たんよ。」と言った。


「大学?」

「就職よ。」

「そうなんや。」


サラッと話して、私は直ぐに娘はついて来てるが車の中にいると話を変えた。


車に乗り込み娘に話した。


「それは、優しい嘘やな。幸せの嘘になるよ。現実を知ってどうなる。なんの意味もない。」


娘はそう言った。


息子はひとつ上の先輩に嫌がらせを受けていた。身体が小さいからバカにされてこき使われていた。


「そうよね。あの家が知ってもいいことはないしね。」

「そうよ。知らん方が良い良い。」


知って悲しんでくれる訳でもないし、変に広まる可能性大やしね。


帰り道、久しぶりにマックに寄って息子の大好きなダブルチーズバーガーを買った。


「にいちゃん、大好きなダブルチーズバーガーやで。食べや。」


写真に苦笑いしながら供えた。