幸せに輝け

2016.1.14(木曜)愛する息子は『親の意向だから』と言って自死を選びました。
生きるとはなんなんでしょうか?

最後の抱っこ

今日、昼から雨。

でも、息子の納骨は午前中。

雨に見舞われず無事終わりました。


自宅から娘が抱いて菩提寺に向かいました。

途中、元姑を向かいに立ち寄るとパジャマのまま。

「木曜から腰を痛めて、グロッキーだから行かない。」とのこと。


グロッキー

83歳が使うのか?と思いながら菩提寺に移動。


息子が入る墓は、墓石ではなく納骨堂です。

納骨堂に向かう時に、娘が私の横にきて

「母さん、最後に抱っこする?」と言いました。私は息子の骨壷を、ギュッと抱きしめた。


兄ちゃん。最後だね。

母さんが兄ちゃんを抱きしめるのは。

さよならやな、兄ちゃん。


たくさん撫でました。

ギュッと抱きしめました。

息子の重さを感じました。


納骨堂に着くとすぐさま娘に渡し、娘が息子を収めました。

元舅が置かれてる下の段に収めました。


「一段に3つは置けるから、お父さんお母さんも大丈夫。これで一区切りつきましたね。あとはお釈迦様にお任せして3人で力を合わせてください。」と住職の奥様に言われました。

まぁ、本来ならば並んで眠れるんでしょうね。でも私は離婚したから、並ぶことはない。

もう息子と並ぶことは出来ない。


手を合わせながら、何度も何度もさよならを言って扉を閉めました。


再度、元姑宅に行くと「精進落しのお膳を用意したから持って帰って食べて。1つは、こうちゃんのよ」と。


こうちゃんのよって…息子じゃないか。

息子に精進落しのお膳を備えろと?


「あそこは私の里の菩提寺なんやけど、あの住職は継ぎたくないのに継がされてね。継ぐくらいならば寺を焼くって揉めてねぇ。すごい酒飲みで事故も起こし警察の世話にもなってるんよ。まぁ、息子か後を継いでるから大丈夫よ」


意味が分からん。何故に元姑の里の菩提寺に?元舅が勝手に菩提寺を決めたのが気に入らないからって…我が実家の菩提寺にかい。


「本当は納骨堂じゃなくて、私の実家の墓の横に墓石を作りたいんよ。」


何故に?何故に今から墓石を?


一刻も早く立ち去りたかった。グロッキーな方との会話には頭が狂いそうだ。

「櫻雅ちゃん。これは本心よ。私寂しいから遊びに来てね。」

何故に?遊びに来なくてはならないんだ?

何度も何度も遊びに来てねと言う元姑。


息子とのさよならを、私の辛さを吹き飛ばすグロッキー元姑。


あぁ。悲しいのに寂しいのに辛いのに。

息子は私が離婚したから寄り添えないのに。私も息子のそばで眠れるならば…と思ったけど、元姑の言葉である意味お別れできたのかも。


私は私のやり方で、息子に寄り添うことにした。