幸せに輝け

2016.1.14(木曜)愛する息子は『親の意向だから』と言って自死を選びました。
生きるとはなんなんでしょうか?

エイプリルフール

俳優さんが一般女性と結婚したとのニュースがあり、娘に話したら、それはエイプリルフールだったから嘘をついただけで事務所が謝ったと教えてくれた。


エイプリルフール。


みんなが、あっと驚き、そして笑える嘘をついても良い日。


「大概は、そうなりたいなぁって言うか、こう言ったら驚くやろなって嘘をつくんやろ。でもエイプリルフールについた嘘は、その1年は叶わないと言うか、現実にならんのやと。」


「じゃあ兄ちゃんは死んでない。実は生きてる。死なない。」


すかさず、そう言ってしまった。


「はい、残念。兄ちゃんのは無理やな。」


「やっぱり…無理か。」


2人して苦笑いしてしまった。


まぁね。無理なのは重々承知です。

でもね。やっぱり生きてるって思いたいよ。


心の中だけじゃなくてさ。この世に。

私達の傍で生きてるって。

可愛らしい赤ちゃん

私が就職する前から産休している職員に、予定日より10日遅れて女の子が産まれた。


お祝いをすることになり回覧が回った。

可愛らしい赤ちゃんのイラストの下に、職員の名前と赤ちゃんの産まれた日、体重等が書いてあり、賛同する人は1人500円とのこと。お返しなしのお祝いらしい。


私は職員を知らない。名前は耳にしていたが、どんな人から知らない。

だが、お祝いだから賛同することにし、回覧の私の名前の所に◯を入れた。


「面識のない人やけど構わない?」

そう上司に言われた。


「はい、おめでたいことなんで。」

私はそう返した。


ありがとうね。と、上司。


回覧が回って、嫌ですなんて言う人がいるのかと、逆にビックリだが…。


赤ちゃんの写真も見せてもらった。結局、帝王切開だったからか頭の形が綺麗だった。

綺麗な子だった。本当に可愛らしい赤ちゃん。



でもね。

うちの息子の赤ちゃんの時の方が可愛らしい。

男の子だけど、うちの息子の方が可愛らしい。


もう一度、赤ちゃんの時の息子をギュッと抱きしめたいなぁ。


ギュッとね。

生きてるだけで良い

昨日、仕事が終わり携帯を見たら、兄からの着信。何かあったか?と思い、掛け直したら「最近、連絡してなかったから元気かなぁと思ってな。」と。


兄の次男は息子と同級生。

大学を受験し、行き先が決まったらしい。

「金がかかる。地元やないから。」

「大変やろ。でも、長男は卒業出来たんやろ。」「出来たんやけどな、就職してない。」


卒業は出来たが、ギリギリだったようで就活してなかったようだ。


「地元に帰って、俺の知り合いの所に就職させれるが、あいつには無理。」


のんびり屋で良い子だと思うが…。


次男にこれからお金がかかるから、出来れば地元に帰ってくれるだけでも助かるが、帰らない。じゃあ、どうするんだと聞けばバイトして生活を…と言い、昨日決まったバイトがスーパーのバイト。時給765円。


「お前、どう思う?1日6,000円くらいやで。絶対に生活足りんやろ。次男の分と合わせた仕送りを考えたら…兄ちゃん、どれだけ働く?少しは親のこと考えんか?」



「兄ちゃん、確かに考えろとは思うけどな、生きてるだけ良いんやで。」


そう、生きてるだけ良い。悩めるだけ幸せなんよ。


「お前、大丈夫か?落ち込んでないか?」

「落ち込んでも仕方ないやろ。辛くない訳はないし、考えんか?って聞かれたら考えるよ。友達が、子供の巣立ちの準備が云々とラインに書いてると羨ましいけど、戻らないからね。」


戻らないからね、2年前に誘拐されて戻った中学生のニュースのようにはね。


「兄ちゃん、GWには墓参りに行くからな。身体には気をつけろよ。気にしてるんやからな。」

そう言って携帯を切った。


帰り道の原付の運転は危なかった。涙での夜道は揺らぎっぱなしだったから。